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ホルモン年齢

ホルモン年齢・骨血管年齢ドック \45,000-

血液検査や遺伝子検査をおこない、今後の病気の発症リスクを把握したいけれど、とお考え中の方、その前にまずは今のご自身の身体年齢を評価してみましょう。男性・女性ともに更年期症状の出現するくらいの年齢から、ホルモンバランスの崩れをきたしやすくなり、このバランスの崩れが、血管のしなやかさや骨の強さに影響を与えると考えられています。痛い検査は一切ありません。@血液検査にてホルモン年齢をA動脈の詰まりや硬さを評価することで血管年齢を、B骨密度検査・血液検査にて骨年齢を同時に見ておきましょう。

 
まずは男性・女性共に、やる気のホルモンといわれる副腎から産生されるホルモンを中心に測定し、ホルモン年齢を算出します。生活習慣やストレスにより、疲弊した状態であるかがわかります。女性は女性ホルモンの量の測定にくわえ、女性ホルモンの代役として更年期症状を和らげるといわれている大豆イソフラボン、なかでもこれを有効活用し、「エクオール」という物質を産生できる腸内環境を持っている体質か否かの尿検査を行います。すなわちエクオールを産生できる体質であれば、大豆を摂取することは更年期症状の緩和に有効であるといえます。 男性は男性ホルモンにくわえ、近年中高年の仕事や私生活に支障をきたす原因とされるLOH症候群(男性更年期)といわれる状態でないかをアンケートも交えチェックします。   

 
【ホルモン年齢】

副腎はわき腹と背中のあいだ、左右に2つある腎臓の上にある非常に小さな臓器です。重さはわずか3gしかありませんが、さまざまなホルモンを作っている、きわめて重要な内分泌器官です。「スーパーホルモン」と呼ばれるDHEAはこの副腎で作られています。副腎疲労症候群が進行すると、「人生に何の意味も感じられない。楽しいことがひとつもない。人に会いたくない。人生の全てがむなしい。」といった、うつに近い症状に陥ります。そのため、うつ病で心療内科や精神科に通院して、抗うつ剤を飲んでいても一向に良くならないという方の中には、上記の副腎疲労が原因である可能性があります。

そのような方の血中DHEAを測定すれば、低値であることが証明されます。 体内年齢を決めるのはホルモンの影響が大きいと考えられています。その指標となるのは成長ホルモンとDHEAです。成長ホルモンは筋肉、骨といった細胞を成長させるホルモンですが、一方DHEAはストレスに対抗するホルモンです。

DHEAは、女性の場合は25歳くらいをピークにゆっくり低下していきますが、男性の場合は40歳を過ぎたあたりで急に低下し、20歳の頃に比べると半分以下になってしまいます。ここに、厄年に近い40歳前半で男性の体力が落ちたり、病気や怪我をするという原因の1つがあると考えられます。DHEAは体内年齢の指標になるホルモンですので、「若返りのホルモン」ともいわれます。久留米大学医学部の研究では、DHEAの血液中濃度が高い男性ほど死亡率が低いということ分かりました。 ストレスに対抗するホルモンとしては、DHEAの他にコルチゾールがありますが、コルチゾールとDHEAは常に相反する働きをしながらセットで動きます。ストレス状況下におかれると、体はそれに対抗するために、まずコルチゾールを分泌します。「戦闘態勢」を維持するために、コルチゾールには血糖値や血圧を上げる作用があります。残念なことに、コルチゾールが分泌されると大量の「活性酸素」が発生してしまい、活性酸素が発生することにより、からだのDNAを傷つけ、その結果「からだの錆び」と表現される老化を起こすことになります。そのコルチゾールによるからだの錆び(酸化)を防いでくれるのが、まさにDHEAなのです。ストレスを受けたとき、DHEAはコルチゾールとほぼ同時に体内で分泌され、急激に上がったコルチゾールレベルを元の状態に戻すように働きかけてくれます。これがコルチゾールをストレスホルモンと呼び、DHEAを抗ストレスホルモンと呼ぶゆえんです。

また、コルチゾールが酸化ホルモンなら、DHEAは強力な抗酸化ホルモンということで、2つのホルモンは相反する働きで私たちのからだを守っています。 DHEAの働きは抗ストレス作用だけではなく、実にさまざまな役割を果たしており、免疫システムの維持に重要であるリンパ球の活性化脂肪の代謝を促して肥満の予防などもしてくれます。

また、DHEAは体内で男性ホルモンと女性ホルモンにも転換されますので、生殖能力にも多いに関わります。男性には女性ホルモンを分泌する卵巣がなく、女性には男性ホルモンを分泌する精巣がないので、どちらもDHEA由来の性ホルモンの恩恵にあずかることになります。男性には記憶力の強化のために女性ホルモンが必要です。DHEA由来の女性ホルモンが脳の神経細胞の結合を促して記憶力の強化をしてくれます。女性には筋力を作るため男性ホルモンの働きが必要です。DHEA由来の男性ホルモンが筋肉を作ってくれれば体温が上がり、それによってリンパ球の活性化が起こり、結果的にガン抑制効果が出ます。 

DHEAは最終的には50種類ものホルモンに転換されます。 DHEAは性ホルモンに変換されることから、マザー・ホルモンとも呼ばれています。女性の場合、本当の意味でそうなるのは、卵巣の機能が衰える更年期以降の話です。思春期から50歳前後まで女性ホルモン全体の9095%は卵巣で作られますが、閉経を迎えると卵巣が働かなくなるため、その後はDHEAから変換される女性ホルモンが主役となります。すなわち、更年期以降の女性はみな、スーパーホルモンであるDHEAにサポートされているのです。  以下はホルモン年齢外来にて行う血中ホルモン検査の種類と目標値です。 

 <男性の場合>

IGF-1(成長ホルモン)            120180ng/ml

DHEAS(抗ストレスホルモン)     150250 μ/dl

コルチゾール(ストレスホルモン)      6μg/dl以下

テストステロン(男性ホルモン)       2251030 ng/dl

遊離テストステロン(男性ホルモン)     816 pg/ml

エストラジオール(女性ホルモン)      1950pg/ml   

プロラクチン

PSA(前立腺がんマーカー)

 

<女性の場合>

IGF-1(成長ホルモン)          120180ng/ml

DHEAS(抗ストレスホルモン)     150250 μ/dl

コルチゾール(ストレスホルモン)     6μg/dl以下

テストステロン(男性ホルモン)      30100 ng/dl

エストラジオール(女性ホルモン)     3050 pg/ml

プロゲステロン(女性ホルモン)      58pg/ml   

尿:ソイチェック

 
【測定方法】

ホルモン測定(IGF-1DHEA-S・コルチゾール・DHEA-S/コルチゾール比)を行い、ホルモン年齢が示されます。これ以外のホルモンも同時に測定し、簡易アンケートとともに評価を行います。 

 
【女性ホルモン】

FSHとは脳下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンです。年齢を重ねるに連れて数値が上がっていきます。生理周期のそれぞれの時期によって正常値の範囲が異なり、卵胞期は3?14mIU/ml。排卵期には3?21mIU/ml。黄体期には1?10mIU/ml。閉経後34?190mIU/ml。の範囲内であれば正常と言えます。 E2検査はエストロゲンの主要成分であるエストラジオール(E2)の濃度をはかる検査です。エストロゲンの量が減ると卵胞刺激ホルモンが増えるという相関関係があります。エストロゲンの減少は更年期障害の一因と言われています。正常値は卵胞前期10?80pg/ml。卵胞後期50?230pg/ml。排卵期120?390pg/ml。黄体期10?230pg/mlです。20pg以下の場合、更年期に近い状態と判断されます。 LH検査は黄体化ホルモン(LH)をはかる検査です。黄体化ホルモンは排卵の時期を正確に知るためには重要なホルモンです。正常値は卵胞期2?17mIU/ml。排卵期3?51mIU/ml。黄体期1?20mIU/mlです。閉経後は増加して90mIU/ml以下となります。 

 
【ソイチェック】

<エクオールと骨密度>

女性ホルモンは、骨からカルシウムが溶け出すのを押さえる効果があります。このため、更年期以降女性ホルモン分泌量が低下すると、女性は閉経後2年間で57%ほど骨量が減少します。一方、大豆イソフラボンの弱い女性ホルモン用作用によって、骨からカルシウムが溶け出すことを押さえるはたらきがあります。更年期以降の女性に2年間、毎日豆乳500ml(イソフラボン量で約100r)を飲んでもらったところ、イソフラボンを摂らないグループは骨密度が約4%低下したのに対し、イソフラボンを摂ったグループは低下しませんでした。その中で、エクオールを作れる人の方が、骨密度に対して高い効果を示すことがわかりました。 

 
エクオールと更年期症状

大豆イソフラボンやエクオールは、腸から吸収されて体内で作用した後、半日程度で尿から排泄されます。更年期の女性を対象として、尿中のイソフラボン類の排泄量と更年期症状について調べたところ、大豆そのものに含まれているイソフラボン(ダイゼインやゲニステイン)と更年期症状の重い軽いには差が見られませんでした。 一方、エクオール排泄量だけは、更年期症状の重い人の方が有意に低いという結果となりました。これは、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったということを示しています。この研究のほかにも、更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されています。 

 
エクオールをつくれる人、つくれない人

大豆からエクオールを作ってくれるのは、腸内細菌です。エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換してくれます。?この腸内細菌が活発に動いているかどうかが「エクオールをつくれるかどうか」の違いとなります。エクオール産生菌がいない人は、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されます。エクオール?をつくれる人の割合は、いろいろな研究から報告されており、欧米人で2030%、日本人では5060%と言われています。大豆をよく食べる中国や韓国も、日本と同様にエクオールをつくれる人が多い地域です。この差は、大豆の摂取量や食生活の違いによる腸内環境の違いによるものと考えられています。 半分程度の人がエクオールをつくれる日本人。ところが年齢が下がるにしたがってこの比率が低下しており、若い世代では2030%と欧米人と同じくらいの人しかエクオールをつくれないことがわかってきました。 ソイチェックの結果でも、これまでの研究報告と同じような結果が出ています。エクオールをつくれる人の割合は、40歳以上でみるとほぼ半分なのに対し、30歳未満の若い世代では4人に1人しかつくれていませんでした。

詳しいことはまだわかっていませんが、食生活の変化が原因のひとつではないかと考えられています?豆の摂取量は、60代が最も多く、若くなるにしたがって食べる量は減っています。政府の目標摂取量は100gですので、エクオール産生菌を維持するためにも、毎日の食事にもっと大豆を取り入れることが必要です。腸内細菌のエサとなる食事成分に、食物繊維があります。こちらも、60代の方が最もたくさん食べています。若い人との差は、15g。これはレタスまるごと1個分の食物繊維量に相当します。根菜や海草、キノコなど、食物繊維の豊富な食材を毎日の食卓に取り入れることで、腸内環境を改善していきましょう。腸内環境は、日頃の食生活の積み重ねで形成されてきたものですので、すぐに変動するものではありません。毎日の食事を少しずつ見直し、良い食生活を継続していくことが大切です。とくに小児期の食生活は腸内細菌の形成に重要です。お子様のこれからの健康のためにも、毎日の献立に大豆や野菜を取り入れることは大切です。 このほかにも、腸内細菌は日々のストレスや睡眠、運動量にも影響を受けていると言われています。どういう食事や生活習慣でエクオール菌が増えるのか、多くの研究が進みつつあります。 大豆を食べる頻度とエクオール産生能毎日食べている人と、普段大豆をあまり食べていない人で、エクオールを作れる人の割合がどれくらい違うでしょうか?ソイチェックを受けた方々に、毎日の食事でどれくらい大豆を食べているかアンケートを取らせていただきました。その結果、あまり食べない人は24%、ほとんど毎日食べている人は50%。大豆を食べる頻度でエクオールを作れる人の割合は2倍も違うことがわかりました。豆腐や納豆など、大豆食品を毎日食べることは、エクオール菌にとっても大切なようです 

 
どうして尿検査でわかるの?

食事から取り入れた大豆は、一部の腸内細菌(エクオール産生菌)によってエクオールに変換されて、吸収されます。エクオール産生菌がいなかったり、あまり活動していないと、エクオールには変換されず、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されます。吸収されたイソフラボンやエクオールは、からだで作用をした後、翌日には尿から排泄されます。そのため、尿の中にエクオールが入っていれば、エクオールをつくれている、ということが言えるのです。 

 
【男性ホルモンとLOH症候群(男性更年期症候群)】

男性ホルモンは別にアンドロゲンとよばれ、精巣(睾丸)から分泌されるテストステロンが主なものです。最近、男性更年期障害として、このテストステロンの低下が原因によるLOH(Late-OnsetHypogonadismの略)症候群が注目されるようになり、テストステロンによる補充治療を希望される患者さんも増えつつあります。LOH症候群は、加齢男性性腺機能低下症候群とも呼ばれており、自律神経障害が主症状となっています。職場や身の回りにおきるストレスや過労、ビタミンなどの栄養不足に性格もかかわって自律神経のバランスが崩れ、気力低下や意欲減退、身体症状があらわれます。働き盛りの40代から50代、そして定年退職を迎える60代前後に体の異常を自覚し、精神的な不調があらわれるようになります。その発症や程度には個人差があり、70代あるいは80代になって症状が顕著になる方もおられます。 LOHかもしれないという方がおられましたら、簡易アンケート(AMSスコア)とデータをもとに診断し、必要があれば治療をお勧めします。 

 【骨マーカー・骨年齢】

 血液検査>

 ビタミンDBAP(骨型ALP:骨形成)、ペントシジン(骨質)、TRAP5b(骨吸収)

<尿検査>

 尿中NTX

加齢とともに骨が弱って体中の骨が骨折しやすくなる骨粗しょう症。 最近の研究では骨密度が正常範囲であっても決してまれではなく起こることがわかりました。つまり、骨の強さには「骨密度」のみならず、「骨質」が大きく関わっているのです。骨密度の減少はゆっくりと進行します。そのため、骨粗しょう症の症状はなかなか自覚することができません。 骨粗しょう症の大きな原因は、老化や閉経による女性ホルモンの低下です。そのほかにもカルシウム・マグネシウム不足、ビタミンD不足、ビタミンK不足、運動不足などもあげられます。 骨粗しょう症の方は日本国内で推定1000万人もいると言われています。しかし、実際に治療や対策を取っている方はその5分の1200万人に過ぎません。骨粗しょう症によってもろくなった骨は、身体の重みに耐えられずつぶれてしまうことがあり、これが圧迫骨折です。骨密度とは、一定の体積あたりの骨量(骨の中のカルシウムやリン、マグネシウムの量)のことを表します。 骨量は20代でピークとなり、その後加齢やホルモン量の低下などにより減少し80代になるとピーク時に比べ30?40%も骨量が減少すると言われています。骨量の低下により骨がスカスカでもろく、骨折しやすくなってしまった状態を「骨粗しょう症」といい、特に女性の場合、ホルモンバランスが変わり更年期を迎える50歳頃より急増します。今まで、骨粗しょう症の原因としては骨密度の低下が重視されていました。しかし近年、骨密度が高いのに骨折する人が増え、「骨質」も加えた「骨強度」が重視されるようになってきました。 骨密度は、骨につまっているカルシウムなどのミネラル量が非常に大きな役割を果たします。一方、骨質はコラーゲンの質が重要になります。鉄筋コンクリートに例えるなら、骨質は鉄筋、骨密度はコンクリートにあたります。つまり、いくらコンクリートの密度がしっかり保たれていても、鉄筋の質が悪く構造が弱くなっていると、建物倒壊=骨折のリスクは高まります。


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